能力計画ガイド
充填ラインの生産能力と多品種のシフト計画
充填ラインは、実際の注文を所定の時間内に完成できるかで選びます。瓶サイズごとに必要時間を求め、洗浄と段取りを確保し、供給設備から包装まで同じ生産基準で確認します。
更新日 2026-10-05カタログの最高速度より、必要な日産本数から考える
計算例:1日に良品12000本が必要とします。8時間のシフトから洗浄、段取り替えなどに90分を確保すると、生産時間枠は6.5時間です。この時間枠内の残りの損失を織り込む生産係数を仮に80%とすると、必要な基準速度は切り上げて2308本/時(BPH)、約38.47本/分となります。
12000 / (6.5 x 0.80) = 2307.69 BPH
これは計画用の例であり、機械の性能保証や実測OEEではありません。80%には残りの停止、速度低下、不良の影響を含みます。先に差し引いた90分を係数でも重複して差し引かないでください。比較可能な実績があれば仮定を見直します。
製品と容器サイズごとに計算し、目標が充填本数か最終的な良品包装数かを明確にします。同じ時間基準で充填機、キャッパー、ラベラー、包装機を確認してください。6本入り包装なら、ボトル速度を6で割って包装機の能力と比較します。
一つのシフトで複数の瓶サイズを生産できますか?
一種類の瓶で定格速度を出せても、一日の混合注文を終えられるとは限りません。製品、容器、必要良品数、持続的な良品生産速度を品種ごとに整理し、生産と重ならない作業時間を加えます。下の計算ではそれぞれの時間を分けて扱います。
多品種シフト計算ツール
最大三つの注文区分を入力します。速度は生産時間帯における毎時良品本数で、その時間帯の小停止や不良を含みます。別途入力する計画作業は除外してください。使用しない区分の数量はゼロにします。
説明用の数値であり、機械仕様ではありません。10,000 本を毎時良品 3,000 本、6,000 本を 2,400 本、3,000 本を 1,800 本で生産すると、合計 450 分です。別の計画作業 90 分を加えると九時間となり、八時間シフトを一時間超えます。
500 mL ボトル
1 L ボトル
1.5 L ボトル
必要時間=各数量÷各良品速度の合計+別途の計画作業時間。これは日程の概算で、OEE や機械能力の保証ではありません。良品で集計済みの速度に良品率を再度掛けないでください。
入力した計画はシフト時間を超えます。マイナスの値が不足時間です。
- 計画作業を含む必要時間
- 9 時間
- 生産に使える時間
- 6.5 時間
- 時間差:プラスは余裕、マイナスは不足
- -60 分
毎時 3,000 本のラインでも当日の注文が終わらないのはなぜ?
表示能力は特定の基準ボトルと製品の条件かもしれません。充填量の増加、消泡待ち、キャップ供給、包装仕様の違いで別品種の持続速度は変わります。注文数をそれぞれの良品速度で割り、必要時間を合計してください。例の三品種は洗浄と段取り前に 7.5 時間を要し、速度の単純平均では不足を見落とします。
段取り替えと洗浄時間はどこからどこまで測る?
前の品種の最後の合格包装から、次の品種の安定した合格生産までを記録します。必要に応じてガイド、交換部品、キャップ・ラベル設定、製品の排出、確認済みの洗浄手順を含めます。同時進行できる作業は各作業者の工数を足さず、ラインの実際の経過停止時間で扱います。別枠の作業を良品速度にも重ねて含めないでください。
製品供給と包装はどのように能力を制限する?
単位と計数位置をそろえて比較します。毎時 3,000 本を 500 mL で充填する平均供給量は毎時 1,500 L です。補給周期と瞬間流量は別途検討が必要です。六本入り合格パックが毎分 12 個なら毎時 4,320 本に相当します。実際の容器と包装で持続速度を確認してください。バッファーは停止を遅らせても継続的な能力差を解消しません。
充填ヘッドを増やせば必要な毎時本数を保証できる?
バッチ式インライン充填では、稼働ヘッド数×3,600÷全サイクル秒数が初期の理論値です。六ヘッドが同時に動き、全サイクル十秒なら損失前で毎時 2,160 本です。容器送り、ノズル動作、充填、次のバッチを妨げる静置や補給を含めて測定します。連続ロータリー方式は別の設計基準が必要です。実製品と後工程を試験してヘッド数を決めます。
良品速度に不良率や OEE をもう一度掛ける?
同じ損失を二重に反映させないでください。指定した生産時間帯の良品本数による速度には、その時間帯の不良と含まれる停止が反映済みです。OEE では計画生産時間、時間稼働率、性能、初回良品率を統一して定義し、計画生産内の段取り停止を稼働損失に含めます。本ツールは計画作業を別枠にするため、OEE 報告と時間基準を区別します。
メーカーの能力説明をどのような試験で確認する?
品種、充填量、温度、容器、栓、包装、人員、試験時間、計数位置を事前に合意します。ライン連結状態で総数と初回合格数、不良、停止理由、再起動を記録し、代表品種と難しい品種、および段取り替えを含めます。短時間の最高速動画だけでは持続的な良品速度を確認できません。記録した試験条件を見積比較に使ってください。
試験できる能力要件を見積依頼に添える
- 製品、容器容量、包装別に日次・週次数量と繁忙期需要を記載。
- 計数位置を合格充填瓶、合格パック、出荷準備済み製品のいずれかで定義。
- 実測良品速度と観測時間帯を提示。未測定値は未検証の計画条件と明示。
- 生産順、別枠の洗浄・段取り、人員、並行できる作業を記載。
- 製品供給、キャップ、ラベル、包装、ユーティリティーと受入試験を提示。
ボトルウォーターライン
ジュース・茶飲料ライン
炭酸飲料ライン
缶充填・シーミングライン
ガラス瓶充填ライン
5 ガロンウォーターライン
RFQ · FAT · SAT · TCO
プロジェクトの5項目仕様記録
検索段階の情報を、比較可能なRFQ、試験計画、供給範囲へ変換します。
最終選定前に製品と包装サンプルを確定する。
SKUとシフト別に定格速度と持続可能な良品能力を分ける。
ユーティリティ、配置、排水、搬入経路、担当範囲を確認する。
測定可能なFATとSAT基準を契約へ記載する。
本体価格だけでなく、据付範囲、予備品、輸送、支援を比較する。
必要能力計算
液体、容器、キャップ、能力基準、ライン範囲、現場条件、仕向地を確定して初めて、予算見積を技術的に比較できます。
